賢い投資家の屋根裏部屋

賢明な投資家が利用している様々な事柄をまとめたブログです。

海外不動産投資の現状

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賢い投資家は必ずリスクヘッジを兼ねた投資分散を行っています。

その中には必ずと言っていいほど「不動産」が入っていますが、

バブル崩壊後国内においてはキャピタルゲインが狙えなくなった

ため出口戦略が非常に難しくなっています。

 

必然とインカムゲイン(家賃収入)に重きを置いた投資戦略を練

らざるを得ないのですが、各種税金・空室リスク・諸経費を緻密

に計算しなければ利回り10%程度の物件だとしても、10年保

持した後売却してみればほとんど手持ちが残らない、または売却

益がマイナスだったために利益が無かったなんて笑えない事態に

なります。

これは私の想像ではなくて、実際にそういうサラリーマン大家さ

んが結構存在しているのです。

 

こうなると、もはや不動産投資ではなく不動産事業です。

つまり現在、日本国内において不動産投資で成功するということ

は、事業センスの有無が極めて重要な要素になっているのです。

 

翻って最近認知されてきている海外不動産はどうなのでしょうか?

海外不動産投資の良いところは、基本的に発展途上国・成長国の

物件に投資しますので、インカムゲインだけではなくキャピタル

ゲインも狙える本来の不動産投資を行える点に尽きます。

ただし、当たり前のことですが国ごとに法律や制度が違いますの

で、そこは十分に注意しなければなりません。

 

例えばフィリピンでは外国人は基本的に土地の所有権を持てない

という法律が存在します。

コンドミニアムなど部屋は所有出来ますが、土地付き一戸建てと

いう物件はしっかりとフィリピンの法律をクリアしなければ外国

人は所有できないのです。

現地のルールを知らなければ詐欺仲介業者も多い昨今ですから、

この辺りは気をつけなければなりません。このような理由から、

信頼出来る現地不動産業者をいかに見つけられるか?というのが、

実は日本人が海外不動産投資をする上で一番重要なポイントとな

ります。

 

そして海外不動産の現状ですが、アメリカのQE(金融緩和)で

大量のドルが外国に流出した影響で、東南アジア諸国をはじめ全

世界的に不動産買いが進みました。もちろん現在進行形です。

(ただし、国で外国資本の流入規制を行っていた場合はこれの対

象外になりますので、こういう国の不動産はまだまだ狙い目!)

 

そのためインドネシアなどの成長国以外の、例えばカンボジア

のようなまだ経済が未熟な国でも都心部を中心に経済実態と著

しく乖離している不動産価格となっています。

現地の平均月給が6000円程度なのに、家賃30万円のコン

ドミニアムにどれだけの借り手がつくのでしょうか?甚だ疑問

ですね。

 

これらの実態から海外不動産への投資というのは、現在の日本

と同じくキャピタルゲインではなくインカムゲイン中心の事業

投資の割合が大きくなっているのです。

更に不利な点は、トラブルがあった場合迅速な対応が出来ない

ということです。しっかりとした現地不動産会社・管理会社で

あれば良いのですが、そうでない場合相手の言うがまま出費が

かさむ危険があります。

 

最後は少しリスク面のことが多くなりましたが、これでも最低

限のことばかりです。

それでも、海外不動産投資には良い案件がまだまだあります。

ただ、残念ながらそういう案件は決まって大きく宣伝される前

に完売してしまうのが世の常なのですが。